私は普段からポートレート撮影をメインに行っていますが、山や海などの絶景で撮影する事が良くあります。
でも、そんな時、背景に太陽を入れると、太陽やその周辺が白飛びしてしまいますし、せっかくの雲のディティールも無くなってしまいますよね。
今回は、私が実際に使っているハーフNDフィルターを使った対策方法を紹介したいと思います。
ハーフNDフィルターとは?
ハーフNDフィルターとは、レンズフィルターの半分までがNDフィルターに、残り半分が透明になっているフィルターをさします。 ※NDフィルター部分の比率は製品によって異なります
通常のNDフィルターは、画像全体に減光効果がかかってしまいますが、ハーフNDフィルターは画像の一部に減光効果を与える事ができるため、太陽などの明るい部分のみを効率的に減光できます。
なお、一般的な円形のレンズフィルターにもハーフNDフィルターは存在しますが、減光部分の位置を変更できないため、ここでは減光部分の位置を変更可能な角型のフィルターを紹介します。
白飛びをRAW現像で軽減可能か?
背景の白飛びをRAW現像でカバーすると言っている方がいると思いますが、半分正解で、半分不正解です。
もちろん、RAW現像で白飛びを軽減できるのは間違いありませんが、そもそもカメラのダイナミックレンジだけでは、軽減するにも限界があります。
まずは、作例をご覧ください。
ハーフNDフィルターの効果
先ほどの作例の通り、ハーフNDフィルターだけでも効果は十分とは言えませんが、今まで白飛びしていた部分のデータをカメラのダイナミックレンジ内に納める事ができるので、RAW現像で山の輪郭や雲のディテールが戻す事ができます。
尚、フィルターで減光される部分が被写体と重なるため、被写体が暗くなるのではと心配される方もいるとは思いますが、その場合は日中シンクロのストロボの光量を調整することで対応可能です。
まとめ
作例でハーフNDフィルターの効果を十分感じられたと思います。
とは言え、角型のハーフNDフィルターは高価な製品が多いのは事実ですから、気軽に購入出来ませんよね。
ただし、私も使用している K&F Concept のフィルターセットは比較的安価に購入できます。
前玉が出目金の超広角レンズ等には使用できませんが、入門としては十分だと思いますので、ぜひ購入を検討してみてはいかがでしょうか?
フィルター | ハーフNDフィルターGND8(100*150mm) |
材質 | 光学ガラス |
コーティング | マルチコーティング(18層のナノコーティング加工による撥水・撥油) |
ホルダー | アルミニウム素材(厚さ2mmのレンズフィルター2枚を同時装着可能) |
アダプターリング | 8枚(49mm~82mm) |