コニカルスヌートを使ったポートレート

ストロボ

今の時期は屋外の撮影は寒いので、レンタルスタジオで撮影する機会も多いと思いますが、同じスタジオで何度も撮影すると、どうしてもマンネリになる事があると思います。

そんな時、マンネリを打破できる秘密兵器として使えるコニカルスヌートを紹介したいと思います。

コニカルスヌートとは?

コニカルスヌートって、カメラマンさんの中でも知らない方は多いと思います。どちらかと言えば、良くコスプレを撮影されるカメラマンさんの方が詳しいかも知れません。

それでは、まず最初に作例から見て行きましょう。この写真は、福岡市のレンタルスタジオの ピノカセッタ さんで自然光の入る白い部屋で撮影したものです。見ての通り、美しい影を作り出す照明機材となります。

モデルの かふぇもか さんには、小物に花を持っていただき、スヌートのフィルターは花の模様を選びました。2枚目はスヌートを使わずに撮影した写真ですが、スヌート無しでも十分綺麗に撮れていると思います。でも、スヌートを使った写真と比べると、何だか物足りない気がします 笑

かふぇもかさん
かふぇもかさん

スヌートは、Amazon で色々と調べて後でパーツを交換したり、買い足せるもので、かつコスパの良い商品を購入しました。商品はこんな感じのパーツで構成されていました。

  • スヌート本体
  • レンズ(レンズケース付属)
  • フィルター(12種類)
  • フィルターホルダー(2種類)
  • カラーフィルター(5色)

各パーツの説明

それでは、各パーツを見て行きましょう。まずは、スヌート本体です。

本体には絞り(この商品は4枚)があり、上下左右に動かすことによって、幾何学図形の影を作ること出来ます。特徴としては、本体にもレンズが内蔵していて、より光が明るくなるらしいです。

次にレンズです。この商品には85mmのレンズが付属していました。Canon EF マウントのため、レンズ交換して影のサイズを変えることが出来ます。

もちろん、スヌートから被写体の距離を変えることで影の大きさを変えることも出来ますが、撮影するスタジオの部屋が狭かったり、より大きな影を作りたい場合は、別にレンズを購入しても良いかも知れません。

EFレンズの中古や、いっそのこと海外の安いレンズを探してみるのも良いかも知れませんし、試してはいませんが、超広角レンズ魚眼レンズなんかも面白そうです。

レンズを取り付けるとこんな感じになります。お安い商品なので、この辺のガタツキが無いか心配していましたが、しっかりと取り付け出来ます。

レンズの反対側はボーエンスマウントになっているので、皆さんご存じのSブラケットでしっかりと固定できます。

写真はスヌートをGodoxのSブラケットに取り付け、ストロボにAD200Proを使用した例です。スヌート本体は放熱を考慮してアルミ合金製のため、レンズ付きで1.2kgと少し重めですが、逆にそのせいもあって安っぽさはありません。でも、前の部分が重く、クリップオンストロボだと重量バランスが悪い為、AD200ProやAD300Proのような少し重さのあるモノブロックの方がバランスが良さそうです。

そして影を作るためのフィルターです。この商品には、フィルターサイズに応じて2種類のフィルターホルダーが付属していました。フィルターは大きなサイズが12枚付属していましたが、もう少しバリエーションが欲しかったので、別に24枚セットフィルターを購入しました。

私がこのスヌートを購入した時は、追加のフィルターがまだAmazonで販売していなかったので、中国のネット通販サイトで購入しました。商品説明にはサイズが掲載されていなかったので、多少不安はありましたが、実際に到着した商品を見ると小さなサイズで、小さい方のフィルターホルダーにピッタリのサイズでした。

現在はメーカーの純正のフィルターもAmazonで販売されていますので、あえてこんなチャレンジをしなくても良いと思います 笑

フィルターホルダーのセット方法ですが、本体とレンズの間に溝があるので、そこに差し込む形になります。ロックするような機構はなく、差し込むというよりは、置くという表現が近いと思いますが、逆にフィルター交換や角度調整はスムーズに行えます。

付属品の最後はカラーフィルターです。レンズの先に取り付け出来るプラスチック製のフィルターホルダーとカラーフィルターが5種類ありました。

この5種類だけでもとりあえずは使えるとは思いますが、もう少し凝った演出をするには少々心もとないので、フィルターを別に購入しました。

購入したカラーフィルターは Godox V-11Cです。ご存じの方も多いと思いますが、Godox のV1やAD100Proにマグネットでワンタッチで取り付け出来るあのフィルターカバーにセットするためのフィルターで、全部で15色入っています。これも、サイズが同じか良くわからなかったので、ある意味チャレンジでしたけど、何と全く同じサイズでした 笑

ちなみに私は、付属のEFレンズを使わない時は、このプラスチックのホルダーを装着できないため、フィルターホルダーに直接挟んで使っています。

付属の丸型フィルターとカラーフィルターの作例

付属のレンズは前部分がピントリングになっているので、それをクルクル回してピント合わせを行います。撮影に使ったストロボは Godox AD200 Pro のため、モデリングランプを光らせてピントを合わせようとしたんですが、光量不足のためかなり難しいです

では、どうやってピントを合わせるかと言うと、モデリングランプである程度ざっくりとピントを調整し、次にストロボを何度も光らせて撮影した写真を見てさらに追い込みます!!

もちろんストロボは使わずに定常光のLEDライトだったらもっと簡単かも知れません。でも、ストロボは屋外などスタジオ以外でも使えるメリットもありますし、慣れるとそんなに難しくは無いので、ぜひ挑戦してみてください。

以下の写真は実際に4種類のフィルターを使って撮影した物です。

カラーフィルター無しでも、全然使えると思いますが、カラーフィルターと組み合わせると色々な表現が出来るのが面白いと思います。モデルさんの衣装と同系色のカラーフィルターを使って、オシャレに使ったり、ストリートスナップなんかでも、カッコ良く使えそうです。

ポートレート写真の作例

最後にポートレート撮影の作例をお見せしたいと思います。フィルターの種類や、モデルさんの距離、顔のどの部分に影を投影するかなど、組み合わせは無限にあります。

スタジオ撮影のマンネリ打破として、もしくは、撮影会で他の人と差別化を図りたい!!といった用途にはピッタリと思います。

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