天の川ポートレートの撮影って、難しいんでしょう?と聞かれることがあります。
正直、ストロボを使って多灯ライティングできる方なら難しくないと思います。でも、機材も多いし、真っ暗闇の中での移動や準備を含めて、正直かなり面倒です。
もし、多灯ライティングされたことが無い場合は、天の川ポートレートに挑戦する前に普通の夜撮を練習することをオススメします。
尚、カメラの設定やストロボの光量など、撮影者の好みもありますし、実際に悩まれた方が楽しいと思いましたので、今回、設定値はモザイクをかけています。概要図と機材は参考になると思いますので、ぜひ挑戦されてください 笑。
実際に撮影した写真
まずは実際に撮影した写真をご覧ください。もちろん、この写真はRAW現像していますが、撮影直後の写真をカメラのファインダーで確認すると、真夜中にテンションMAXになるくらい良く写ってました。
尚、今回の撮影は阿蘇の草千里で行いました。機材も多く駐車場からの移動も大変なので、機材の運搬方法も事前に確認する必要があります。今回はカメラマン仲間のハタちゃんにサポートして貰いましたが、真っ暗闇の移動という事もあるため、昼間にロケハンして移動コースや足元を確認して、自分やモデルさんの安全を確保するのが最も重要だと思います。
概要図
いきなりの概要図ですが、基本的にはすべてこんな感じで撮影しています。ただし、レンズの焦点距離やモデルさんとカメラの距離によって、多少アレンジしていますので、あくまでも一例と考えてください。
ちなみに、図の一番下にiPhone11がありますが、スマートフォンのアプリでカメラの操作が可能であれば、何でも良いです。以前、iPadを使った事もありますが、荷物が大きく重くなるため、オススメしません 笑
使用した機材
私はカメラにSony α9を使用していますが、フルサイズのカメラであれば何でも良いと思います。但し、事前にカメラの設定は、ノイズリダクション、手振れ補正は、必ずOFFにしています。
また、私は通常ストロボはいつもAD200Proをメインに使用していますが、天の川ポートレートだと、光量を一番小さくした1/250でも明る過ぎてしまうため、GodoxであればV1やAD100Proクラスが使いやすいと思います。
以下、実際に使用した機材の一覧です。明るいレンズを使用すれば、赤道儀は必要ないかも知れませんが、被写体と天の川のピントの両立が難しくなるというジレンマがあります。最初に天の川にピントを合わせ、ストロボを光らせる瞬間だけ被写体にピントを合わせるといったテクニックも可能のようですが、真っ暗闇の中で、露出中にカメラをブレさせずにピントリングを正確に合わせるのは至難の業と言えそうです(^^;
メーカー | 型式 | 使用した理由、その他 |
Godox | V1s | |
Godox | AD100 Pro | 軽量コンパクト |
FOSOTO | アルミ製ライトスタンド | 軽量コンパクト、安い |
Godox | S2ブラケット | |
Neewer | 標準リフレクター | 必要以上に光が広がらないようにするため |
Godox | AK-R11 ドームディフューザー | バックストロボの光をより均一にするため |
Kenko | Kenko ポータブル赤道儀 スカイメモS | |
Kenko | スカイメモS/T用微動雲台 | |
Kenko | スカイメモS/T用三脚 | |
Kenko | スカイメモS/T用バランスウエイト | |
Kenko | スカイメモSW/S/T用微動台座&アリガタプレート |
まとめ
この構成は、あくまでも私が撮影した時の一例です。もっと良い方法があるかも知れませんが、初めて挑戦される方の参考にして頂ければ幸いです。