星景ポートレートの撮り方③ ~ 機材編(ライティング機材)~

ストロボ

今回は私が星景ポートレートで実際に使用しているライティング機材を紹介します。

>> 星景ポートレートの撮り方① ~ 機材編(カメラとレンズ)~

>> 星景ポートレートの撮り方② ~ 機材編(三脚と赤道儀)~

星景ポートレートはライティングが重要ですが、イルミネーションなどの夜のポートレートと何ら変わりません。ただし、イルミ撮影と違って光源は全くないため、必ずストロボが必要になります。詳しくは ~撮影編~ でお話したいと思いますが、ざっくり言うと被写体の前の左右に2台、後ろに1台の多灯ライティングが基本パターンとなります。

使用しているストロボ

ストロボはワイヤレスで光らせる事が出来れば何でも問題ありません。ただし、S1,S2といったスレーブ発光は未発光の可能性があるため、トラブルを避ける意味でも電波式がベストです。

また、真っ暗闇の中の撮影になるため、光量は全く必要ありません。逆に光量のあるモノブロックタイプのストロボは光量を最低に設定しても明るすぎることから、余り向いていません。

ちなみに私が実際に使用しているストロボは以下の通りです。

メーカー型式パワー参考価格モデリング
GodoxTT600GN608,000×
GodoxV1-S76Ws33,000
GodoxAD100Pro100Ws35,420
GodoxAD200Pro200Ws44,500
Godox AD100Pro

私はストロボは全てGodoxで統一しています。比較的リーズナブルなので、複数台でも比較的購入しやすいのと、万が一ライトスタンドを転倒させて壊したとしても精神的なダメージが少ないです(笑)

尚、TT600は安くて光量も十分なので本来であればオススメしたいところですが、前面の赤いランプの点滅を設定で止める事が出来ないため、そのままでは撮影に使用できません。

以前はこの赤い部分にガムテープを何重にも貼ったり工夫しましたが、現在はストロボを分解して、赤いランプの線を断線させています。でも、モデリングランプもないため、改造してまで使うメリットは無いと思います。

Godox TT600

それでは、何がオススメかと言うと、V1もしくは、AD100Proになります。特に真っ暗闇の撮影になるため、モデリングランプがあると、モデルの立ち位置を調整する時や、ピントを合わせたりするのに便利です。

Godox V1-S

もし、AD200Proをお持ちでしたら、明るさを最小の1/256に設定すると問題無く使用できます。逆にモデリングランプが明るいので、私はバックストロボとして使っています。

ただし、ストロボ自体が少々重いため、転倒して破損することが心配です。リスクを防止するために、拡張フラッシュヘッドを使って、本体を下にぶら下げることで、リスクを軽減できるので、AD200Proを購入する際は、同時購入をオススメします。

Godox AD200Pro と拡張フラッシュヘッドEC200

オレンジフィルターを使ったカラーシフト

写真を見て気が付かれた方も多いと思いますが、私は星景ポートレートに限らず、夜撮は必ずカラーシフトをして空を少し青っぽくしています。

具体的には左右のストロボにはオレンジ色のカラーフィルターを取り付けています。(バックストロボにはフィルターは取り付けません)

カラーフィルターの色温度はお好みで決めれば良いと思いますが、私は3000K前後の物を使っています。

Neewer 20枚 カメラフラッシュゲル照明フィルター 透明色補正フィルターキット

私も以前は、上の写真のような安い物を使っていました。普通の夜撮だとコレでもまあ問題ないんですが、やはり、星景ポートレートは時間との勝負なので、少しでもトラブルを無くすように、今はマグネットでワンタッチ取り付けできるタイプのカラーフィルターを使っています。

Godox AK-R1セット

リフレクター&ディフューザー

左右のストロボをそのまま使うと、光が広がる範囲が広すぎてしまうため、私はリフレクター&ディフューザーを使用しています。本当はソフトボックスを使って少しでも光を柔らかくしたい所ですが、光が広がり過ぎるのと、左右の2灯ライティングではそれほど光が硬くならないため、リフレクターを使うようにしました。ちなみに、この写真は全く同じライティング機材で撮影しています。

同じ機材(ストロボ&リフレクター&ディフューザー)の撮影例

セッティングですが、まずストロボにカラーフィルターを取り付け、Godox のS2ブラケットにセットします。次にリフレクターを取り付けます。

さらに、ディフューザーを被せて完了です。

ちなみにディフューザーには色付きの物も販売されていたため海外に通販サイトで購入しました。これがあれば、カラーフィルターは必要ないと思って買ったんですけど、色温度については何も記載がなかったので、時間がある時にテストしてから使用したいと思っています。

海外の通販サイトで購入したカラーディフューザー

ライトスタンド

今回の機材では、ソフトボックスやアンブレラなどは使用しないため、ライトスタンドも軽量な物で十分です。

私が実際に使用しているライトスタンドを紹介すると、3本ともFOSOTOになります。前の左右が新型モデル、バックストロボ用は旧モデルを使用していますが、軽量かつコンパクトで、凄くお気に入りです。

>> FOSOTO コンパクトライトスタンド、新旧モデルレビュー

とにかく機材が多いため、機材編が3回になってしまいましたが、次回からいよいよ ~撮影編~ となります。

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