以前から海外のサイトでこの商品が発売されるという情報を知ってたんですが、とうとう日本でも発売されましたので、早速購入しました。
どんな商品かと言うと、 Godox AD200 や AD200 Pro のフラッシュヘッドとして使用可能なリングフラッシュ(R200)です!!
それでは、まず製品仕様を確認していきましょう。
製品仕様
項目 | フラッシュヘッド(R200) | スピードライトヘッド(標準) |
フラッシュの最大パワー | 200Ws | 200Ws |
フラッシュの色温度 | 5800±200K | 5600±100K |
モデリングランプのパワー | 10W (20 Light Beads) | 不明 |
最大光量 | 1300LUX(5m) | GN52 |
モデリングランプの色温度 | 4500±300K | 不明 |
単純な比較は出来ないですけど、感覚的には明るさは標準のスピードライトと同程度、モデリングランプはかなり明るく感じます。
パッケージ内容
No. | 内容 | サイズ |
1. | Godox R200 リングフラッシュヘッド本体 | 外側の直径:187mm 内側の直径:103mm ※1 |
2. | アンブレラブラケット | 145mm x 175mm |
3. | 折り畳み式カメラブラケット | 145mm x 47mm |
4. | AD200/AD200Pro収納用ミニバッグ | 95mm x 220mm |
パッケージには本体以外に、カメラにマウント出来るブラケットやオフカメラで使用する時のアンブレラブラケットが付属しているのが有難いです。また、AD200 本体を収納するミニバッグが付属しているので、カメラにマウントした時はミニバッグを肩にかけたり、オフカメラで使用する時はスタンドに引っかけられるので、何気に助かります。
それでは、開封!
注文はいつものAmazonです。まだ、国内では取り扱ってるショップが少ない中、このブログを書いた2022年9月4日時点で在庫がたくさんあるページ下部のショップに注文しました。欲しくなったら直ぐに手に入れたいタチなので、翌日配達は凄く助かります。
箱を開けると、いきなりR200とご対面です。発光管は円形のチューブになっているのが特徴で、このサイズでありながら柔らかい光ということがわかる気がします。
また、モデリングランプがLED12個で構成されているので、明るさも期待できます。特に夕陽をバックに逆光で撮影する時や、夜や暗い場所で撮影する時って、モデリングランプがフォーカスが合いやすいので、明るいと便利なんですよね。
そんな時、良く、MFにすれば良いじゃんって言う人もいますが、夕陽が綺麗な時間って短時間なので、AFでテンポよく撮影出来た方が、良い作品が撮れる確率が上がるのではないでしょうか。
さっそく、取り付け
さっそく、カメラに取り付けました。付属のブラケットにR200本体と三脚穴にカメラを取り付けます。
ブラケットやネジは全て金属製なので、ぐらつきも無くしっかり取り付け出来ます。写真はカメラにレンズにTamron の標準ズーム(28-75mm F2.8 G2)を装着したものですが、ズームリングが少々回しにくくなります(^^;
もし、R200をカメラに装着する場合は、ズームリングが手前にあるレンズの方が良いかも知れませんし、もしくは、単焦点レンズが良さそうです。
尚、テストで使用した以外に Sony 85mm F1.4 GM も装着できることを確認しましたが、自分が良く使用するレンズが使用可能か事前に確認した方が良さそうです。
ちなみ、オフカメラで使用する場合は、AD200 Proに付属している AD-E2 メタルブラケット を使うと、ライトスタンドに簡単に取り付けできます。
R200の特徴ですが、この形状の為、ソフトボックスには取り付ける事ができません。しかし、逆にこの形状を生かした付属のアンブレラブラケットを使って、アンブレラの中心に装着する事が可能となります。
次の写真はモデリングランプを点灯させたものですが、アンブレラの中心から綺麗に光が広がっているのがわかると思います。
発光テストしてみました
それでは、AD200 Pro付属のフラッシュヘッドと比べてどのくらい光が柔らかいのか発光テストを行いましたので、見て行きましょう♪
R200でアンブレラの内側と外側から撮影した写真です。モデリングランプと同様にアンブレラの中心から光が綺麗に広がっているのがわかると思います。特に他のストロボと比べてアンブレラの中心にR200をセットできるので、キャッチライトがより綺麗に入ると思います。
続いて、AD200 Pro に付属しているスピードライトヘッドです。AD200 Proをアンブレラの上に固定している事もあり、光の中心が上部にきているのがわかると思います。しかも、中心部分だけ明るくて、しかもムラかあります。
私自身、撮影時のストロボは AD200 Pro をメインに使っていますが、個人的には今後、透過型のアンブレラは使わないと思えるレベルでした。
最後に参考としてAD200 Proに付属しているチューブヘッドの写真をアップしました。やはり、光の中心部がアンブレラの上部に集まっていますし、光のムラも目立ちます。しかも、光がストロボの後ろの方まで逃げていて、その分、前方が光量不足気味です。
まとめ
まとめると、透過型アンブレラを使ったテストでは、R200と比べて標準のフラッシュヘッドでは勝負にならないことがわかりました。もちろん、反射させるタイプやソフトボックスを使えば光の柔らかさはそれほど変わらないという意見もあるかとか思います。
でも、R200のメリットはこの光の柔らかさとムラの少なさなんですよね。つまり、この結果を見ると、アンブレラやソフトボックスのアクセサリを付けなくても、ある程度の光の良さを期待出来そうです。
私も普段、ロケ撮をする際は、可能な限りライティングを行っていますが、海や公園でも無ければ三脚禁止や迷惑になってしまう場所も多いため、その時はライティングしなかったり、クリップオンストロボを使うことがあります。でも、それでは、どうしても期待した写真のクオリティが出せない事が多いのも事実です。
という事で、少々お高いですけど、ストロボが使えない、もしくは使いにくいシーンなど、強力な武器になると思います!!
それでは、実際にポートレート撮影した例は、次回の ~ポートレート撮影編~ で見ていただければと思います。